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肩関節周囲炎・五⼗肩

肩関節周囲炎(五十肩)とは

肩関節周囲炎(五十肩)とは50歳代を中心に発症する、肩関節周囲に痛みと運動制限をもたらす疾患の総称で、肩周囲の痛みと動きの低下が主な症状です。特に結髪・結帯・更衣などの日常生活動作が障害され、夜間に痛みが強まる傾向があります。

五十肩の症状と経過

経過と症状

肩関節周囲炎は炎症期、拘縮期(凍結期)、回復期の3つの段階を経て進行します。

炎症期

明らかなきっかけなく急速に強い痛みが生じます。腕を挙げたり捻ったりする動きで痛みを感じるほか、安静時痛や夜間痛を伴うことが多く、夜間に眠れないほどの痛みを訴えることもあります。期間は数日から数週間、長ければ数ヶ月にわたって強い痛みが続くこともあります。

拘縮期(凍結期)

炎症によって肩関節の組織が硬くなり、動きが著しく悪くなります。腕が挙がらなくなることもあり、「前へならえ」の姿勢すらできなくなる場合があります。痛みは徐々に落ち着く一方で、頭を洗う、服を着るなどの動作が困難になり、生活に大きな支障が生じます。

回復期

拘縮が改善し始める時期です。多くは数ヶ月程度で生活に支障がない程度まで改善していきます。ただし、適切なリハビリを行わないと関節可動域が戻らないこともあります。

症状のセルフチェック

セルフチェック方法
  • 夜間痛(夜寝ている時の痛み・痛みで起きてしまう)
  • 夜間痛(夜寝ている時の痛み・痛みで起きてしまう)
  • 朝起きた時に肩が痛む
  • 反対側の肩がさわれない
  • 背中がさわれない
  • 着替えが行いにくい
  • 髪を洗うのが行いにくい
  • 肩より上に手を挙げにくい

肩関節周囲炎の原因

肩関節周囲炎の原因は明確には解明されておらず、肩関節を構成する骨、軟骨、靭帯、腱などの加齢による変性が主な要因と考えられています。重い物を持った、腕を捻ったなどをきっかけに発症することが多いですが、特にきっかけがない場合もあります。

20代でも五十肩になる?

20代でも五十肩になる?五十肩という名称から中高年の疾患と思われがちですが、20代や30代でも発症することがあります。普段から肩を動かさない、長時間同じ姿勢をとっていることが原因と考えられます。

このような生活習慣に要注意!

若年層でも以下の生活習慣により肩関節周囲炎のリスクが高まります。

PCやスマホを長時間使う

長時間同じ姿勢でのデスクワークやスマートフォンの使用は、肩への負担を増やします。特に寝ながらのスマートフォン使用は肩に過度な負荷をかけます。

猫背(姿勢)

姿勢の悪さや長時間のデスクワークによる負担が肩関節に悪影響を与え、炎症のリスクを高めます。

運動不足

日常的に肩を動かす習慣が少ないと関節の柔軟性が低下し筋力が衰え、肩関節周囲炎の発症リスクが高まります。

冷え性

血流不足により関節周辺の炎症が起こりやすくなり、症状の悪化にもつながります。

ストレス

精神的ストレスは筋肉の緊張を引き起こし、肩こりや肩の痛みの原因となります。

睡眠不足

十分な睡眠が取れないと身体的な回復機能が低下し、炎症が長引きやすくなります。

肩関節周囲炎の治し方(治療)

肩関節周囲炎は炎症期、拘縮期、回復期のどの時期にあるかで治療方針が異なります。

炎症期

消炎鎮痛薬の内服やステロイド注射で炎症を抑え、症状の経過を観察します。この時期に無理に動かすと炎症が治まらず、かえって長引かせてしまう可能性があるため、安静を保つことが重要です。

拘縮期(凍結期)

痛みがある程度落ち着いたら、積極的に動かすリハビリを開始します。筋肉の緊張をほぐす、筋力を鍛えることで症状や可動域の改善を図ります。理学療法士によるリハビリだけでなく、自宅でも体操等を行うことが重要です。

回復期

リハビリを中心に積極的に動かしていくことで拘縮の改善を目指します。日常生活でもできるだけしっかり使うことで回復を促進させます。回復期に至っても拘縮の改善が思わしくない場合は、手術を検討する場合があります。