- 片側の手足のしびれでこんな症状はありませんか?
- 片側の手足がしびれるときのよくある原因
- 片側の手足のしびれがあるとき考えられる病気
- 片側の手足のしびれが治らないときに行う検査
- 片方の手足がしびれるとき、何科を受診する?
片側の手足のしびれでこんな症状はありませんか?
- 片側の指がしびれる
- 左手だけしびれる
- 右手だけしびれる
- ビリビリ、ジンジン、チクチクとした痛みを伴うしびれが治らない
- 冷たさや熱さなどが感じにくい
- 軽い刺激でも異常に強く感じてしまう
- 皮膚の感覚が鈍い、あるいはない
- 手足に力が入らない、動かしにくい
- 手先の細かな作業ができない
片側の手足がしびれるときのよくある原因
片側の手足のしびれは、日常生活の様々な場面で起こります。しびれには感覚神経の異常による「感覚異常」と、運動神経の異常や筋肉の衰えによる「運動麻痺」があり、どちらも「しびれ」として表現されることが多いです。
長時間同じ姿勢をしているとき
肘や膝を曲げた状態を長時間続けると、神経が圧迫されて手足にしびれが起こることがあります。デスクワークなどで同じ姿勢を保ち続けることで神経への圧迫が生じ、血行不良も重なってしびれが発生します。
重いものを持ったあと
重量物を持ち上げると手や腕に大きな負担がかかり、神経が圧迫されることでしびれが起こることがあります。筋肉への過度な負担が神経に刺激を与え、一時的なしびれを引き起こします。
長時間歩いたあと
長時間立つ、あるいは歩き続けた場合、足の血行が悪くなることで神経が圧迫され、しびれが起こることがあります。血液循環の低下により神経への酸素供給が不足し、しびれを感じやすくなります。
就寝時・起床時
特定の体位で寝ていると神経が圧迫され、夜中や朝目覚めた時に手足にしびれを感じることがあります。寝返りが少ない場合や不適切な寝姿勢が続くことで、神経への持続的な圧迫が生じます。
スポーツや作業のあと
部分的な筋肉の使い過ぎ(オーバーユース)により神経に刺激が加わると、筋肉の疲労や炎症が周囲の神経に影響を及ぼすため、しびれを感じることがあります。
冷えたとき
冷えると血管が縮み末梢の血液循環が低下することで、神経への栄養供給が不足してしびれが生じます。
ストレスを感じたとき
ストレスを受けると交感神経の過剰な緊張により血管が収縮し、血行不良から手足にしびれを感じることがあります。
片側の手足のしびれがあるとき考えられる病気
脳に原因がある場合
脳卒中
脳梗塞、脳出血、くも膜下出血などの脳卒中により、脳の右側の血管が障害された場合には体の左側に、脳の左側の血管が障害された場合には体の右側にしびれなどの症状が現れます。突然の片側手足のしびれは脳卒中の可能性があり、一刻も早く病院を受診する必要があります。
脳腫瘍
脳腫瘍により脳神経の通り道が圧迫されることで、しびれが出たり感覚が鈍くなったりします。しびれ以外に頭痛、吐き気、けいれん、言語障害、視力・視野の異常などが一緒に見られることが一般的ですが、無症状のケースも少なくありません。
脊椎に原因がある場合
変形性頚椎症
加齢によって骨棘(こつきょく)という骨のとげができ、神経根を刺激することで、しびれや痛み、脱力などの症状が現れます。症状は両側または片側に現れます。
頚椎椎間板ヘルニア
頚椎で椎間板の組織が飛び出してしまう疾患です。椎間板が脊髄や神経根を圧迫することによって、上肢のしびれや痛み、脱力などが生じます。
腰椎椎間板ヘルニア
腰椎の椎間板が飛び出すことで脊髄や神経根を圧迫し、下肢のしびれや痛み、脱力などが生じる疾患です。腰から太もも、ふくらはぎの痛み、下肢のしびれや感覚低下、歩行障害、排尿・排便障害などの症状が引き起こされます。
後縦靭帯骨化症
脊椎を支えている後縦靭帯の骨化が起きる病気です。骨化した後縦靭帯が脊髄を圧迫し、しびれや運動麻痺を引き起こします。
末梢神経に原因がある場合
胸郭出口症候群
第一肋骨と鎖骨との間にある胸郭出口が狭くなると、そこを通っている手や腕へ向かう末梢神経の束や鎖骨下動静脈という血管が圧迫されます。圧迫によって手や腕のしびれ、だるさ、痛みが現れます。
手根管症候群
手首の手の平側にある骨と靭帯に囲まれた「手根管」を通る正中神経が圧迫され、手のしびれや痛みなどが引き起こされます。小指以外の手指のしびれが典型的な症状です。
内科疾患が原因の場合
高血圧症
慢性的に血圧が高くなる病気で、最高血圧が140mmHg、または最低血圧が90mmHgを上回る場合に診断されます。自覚症状に乏しいものの、頭痛やめまい、耳鳴り、手足のしびれ、だるさ、脱力感、吐き気などの症状が見られることがあります。
動脈硬化
血管がボロボロになり硬く、もろくなってしまう状態で、高血圧症の合併症として起こりやすくなります。動脈硬化は脳梗塞や脳出血、慢性腎臓病、網膜症などの病気のリスクを高め、手足のしびれなどの症状が現れることがあります。
糖尿病性神経障害
糖尿病の代表的な合併症で、小血管が動脈硬化を起こすため神経に栄養を送っている栄養血管に血液が行かなくなり、神経障害が出現します。手や足(特に足)の指先や足先にジンジンするようなしびれを感じ、進行すると痛みに変わります。
ビタミン欠乏
ビタミンB群の不足によって、手足にしびれをきたすことがあります。近年、極度の偏食をする人や慢性アルコール過飲者などにビタミン欠乏による神経障害が増加しているとされています。
片側の手足のしびれが治らないときに行う検査
問診
神経学的診察法を用いて丁寧に診察することで、しびれの原因を追究していきます。手足がピリピリする、ジンジンする、足の裏に紙が張り付くような感覚があるなどの症状の有無や程度を確認します。
血液検査
糖尿病が原因で症状が起こっているかを確認するために血糖値やHbA1cなどを測定します。また、ビタミン欠乏などの疾患が原因となっているかの確認も行うことが可能です。
画像検査
しびれを来している可能性が高い部位の画像検査を行います。まずはレントゲンにて頚椎や腰椎の変形を確認し、必要に応じてCT検査やMRI検査を実施します。
片方の手足がしびれるとき、何科を受診する?
片側の手足がしびれる、だるいという場合、まずは整形外科の受診をおすすめします。ただし、片側の手足のしびれに加えて以下のような症状が現れた場合は、速やかに医療機関を受診してください。
- 激しい頭痛
- 痙攣
- 呂律が回らない
- 言葉が出づらい
- 視野が狭くなる
