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妊娠や出産に伴う体や姿勢の変化で、腰痛や肩こりといった症状が現れることがあります。
こうした産前・産後特有の症状は「マイナートラブル」と呼ばれ、リハビリテーションの対象です。
マタニティリハビリテーションでは、マンツーマンで体の機能や動きを改善し、快適な日常生活をサポートします。

マタニティリハビリテーションは、以下の時期と状態にある妊産婦の方を対象としています。
妊娠中の方は、安定期に入っていることが望ましいです。
また、産後はおよそ3ヶ月程度を目安に緩んだ靭帯などが元の状態に戻る過程にあります。
身体が妊娠前の状態に戻りきらない場合には、マタニティリハビリテーションが有効です。

＊腰や骨盤周辺の痛み

＊尿失禁

＊股関節や膝の痛み

＊肩こり・頭痛

＊腱鞘炎などの手首や手指の痛み　など

1. 身体の評価と治療の選択

まず、全身状態を確認し体調に応じた治療内容を個別に選択します。リラクゼーションやストレッチといった受け身のケアだけでなく、運動療法・正しい姿勢や動作の練習・生活習慣のアドバイスも含め包括的なサポートを行います。

2. 姿勢・動作評価

妊娠中や出産後に見られがちな反り腰や猫背など、姿勢の乱れが痛みや不快感につながることがあります。姿勢や動作を確認し負担がかかっている部分と弱っている部分を見極め最適な治療方法を決定します。

3. 関節の可動域練習

負担がかかっている筋肉は硬くなりやすいため、リラクゼーションやストレッチを用いて柔軟性を改善していきます。

4. 筋力・筋協調性トレーニング

妊娠中や産後に弱りやすいお腹周りと骨盤底筋を中心に筋力トレーニングを実施します。深層の筋肉の動きを確認しながら行うことで効率的に筋力を強化します。

5. 姿勢・動作修正練習

正しい座り姿勢・立ち姿勢の練習から始め立ち座りや育児動作などの日常的な動作も改善していきます。お母さまの姿勢が良くなるとお子さまも安心して過ごせるようになります。

6. セルフケア・自主トレーニング指導

育児や家事の合間にも簡単に行えるセルフケア方法をお伝えして正しいフォームでできるよう指導します。無理なく続けられるよう段階的に難易度や種類を調整していきます。

7. 生活指導

普段の家事や育児で知らずに行っている動作の癖を見つけ正しい動き方へと改善します。日常生活から負担の原因を根本的に取り除くことを目指します。