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背骨が曲がっている

背骨が曲がっている原因と症状

背骨が曲がっている原因と症状背骨の曲がりは医学的に「脊柱変形」と呼ばれ、正常な背骨の形や曲がり具合が変化することを指します。健康な背骨は、真横から見ると緩やかなS字カーブを描き、正面から見ると真っすぐ一直線ですが、脊柱変形が起こると、このカーブが過度に強くなったり、横方向に曲がったりします。

脊柱側弯症

背骨が横方向に曲がる病気で、一般的にカーブが10度を超えると異常が疑われ、20度を超えると装具治療が必要となります。側弯症全体の多くを占める構築性側弯では、脊柱がねじれを伴って変形し、骨の変形により簡単にはまっすぐに戻らない状態となります。

症状

主な症状として、背中や腰の左右の高さが違う、肩の高さが左右で異なる、体を前に倒すと背中の隆起が目立つ、肩甲骨が突出する、肋骨が隆起するなどが挙げられます。初期段階では痛みがないため気づきにくいですが、進行すると痛みや神経障害、呼吸器症状を引き起こすことがあります。

原因

原因が特定できない「特発性側弯症」が全体の大部分を占めています。遺伝的要因の関与が示唆されており、家族歴のある方は注意が必要です。その他、先天性の脊椎異常や神経筋疾患、外傷後の変形などが原因となることがあります。

脊柱後弯症

背中が過度に丸くなる状態を指し、いわゆる「猫背」が重症化した形とも言えます。

症状

上半身が前かがみになり、顎が前に出てしまう、背中に痛みを感じるなどの症状があります。放置すると、背中や首の痛み、呼吸困難、消化器系の問題、さらには歩行困難に発展する可能性があります。

原因

加齢による骨粗鬆症、姿勢の悪さの長期化、または先天的な要因などがあります。骨粗鬆症を合併している場合は進行が早まる可能性があるため、骨密度検査などの定期的な検査が重要です。

背骨が曲がっているかどうかのセルフチェック

直立検査

裸の状態で鏡の前に背筋を伸ばして立ち、以下の点をチェックします。

  • 左右の肩の高さに差がないか
  • 肩甲骨の高さと突出の程度に左右差がないか
  • ウエストライン(腰の脇線)が左右対称か
  • 腰の高さに左右差がないか

前屈検査

両手の平を合わせ、膝を伸ばしたままゆっくりと前屈します。この状態で背中や腰の部分に左右差があるかどうかを確認します。特に、片側だけが盛り上がっている、または高さに差がある場合は、側弯症の可能性があります。

背骨が曲がるとどうなる?

背骨が曲がるとどうなる?背骨の弯曲を放置していると、より弯曲がひどくなり、胸郭が大きく変形して肺機能の低下を引き起こします。重症化すると、胸郭の変形により心臓や肺の機能に影響を及ぼす可能性があり、呼吸機能の低下や循環器系の問題、消化器の機能低下を引き起こすことがあります。

背骨が曲がっている症状の治し方

診断

診断レントゲンやCT検査、MRI検査などの画像検査を行って、脊柱の状態を正確に診断します。弯曲の角度まで正確に測定することが可能で、体の歪みや筋力のバランスなどを総合的に評価します。

保存的治療

保存的治療

理学療法

背筋や腹筋の強化、姿勢改善、柔軟性の向上、バランス訓練が主な目的です。機能的な側弯の場合は、理学療法やストレッチ、姿勢矯正などの保存的治療が効果的とされています。

装具療法

脊柱の変形進行の予防や姿勢の矯正、痛みの軽減を目的として、外部から背骨を支える方法です。装具の種類や着用時間、期間は症状や変形の程度によって調整します。

薬物療法

痛みのコントロールを目的として行います。使用する薬剤は症状の程度や患者様の状態に応じて選択します。

生活指導

日常生活での姿勢の改善方法や、自宅でできるストレッチ方法などをアドバイスします。姿勢の改善や運動習慣の見直しも重要な治療要素です。

経過観察

弯曲の程度が軽度であれば、定期的な検査を行いながら経過観察に留めます。治療効果を確認し、必要に応じて治療計画を調整します。特に成長期のお子様の場合は、変形の進行を注意深く観察し、体の成長への影響が生じないように配慮します。

手術

保存的治療で改善が見られない場合や、背骨の曲がりが中程度から重度の場合は手術を検討します。通常、重度の側弯症は時間とともに進行するため、弯曲を矯正し悪化を防ぐために手術を行います。

形が変わってしまった骨を削り神経への圧迫を軽減・除去する「除圧術」や、骨や金属を使って背骨の形状を矯正・固定する「固定術」などがあります。