発熱・だるさがある背中の痛みの原因

肝臓・腎臓に原因がある場合
肝臓疾患(肝炎・急性肝炎)
ウイルス感染、大量飲酒、薬剤、針刺し事故、性行為などが原因で肝臓に炎症が起こる疾患です。発症初期は風邪のような症状で始まるため、見過ごされることがあります。特徴的な症状として黄疸があり、尿の色が濃くなったり、皮膚や白目が黄色くなったりします。
急性腎盂腎炎
尿道から侵入した細菌が腎臓に達して起こる感染症で、女性に多く見られます。炎症により腎臓の痛みが生じます。高熱と腰や背中の痛みが主な症状で、背中を叩くと響くような痛みが特徴です。
結石性腎盂腎炎
尿路結石があり発熱を伴う状態を指します。結石によって尿の流れが妨げられ、細菌感染が起こることで発症します。重篤化しやすいため注意が必要で、激しい腰痛や背中の痛み、血尿などの結石症状に加え、高熱や悪寒を伴います。
脊椎に原因がある場合
化膿性脊椎炎
細菌が脊椎に感染し化膿した状態です。扁桃、副鼻腔、尿路、消化管などに感染した細菌が血液を介して脊椎に到達することで発症します。背中や腰の痛み、発熱、吐き気、倦怠感が見られ、脊柱管内の神経が障害されると手足のしびれや麻痺も現れます。
脊椎カリエス(結核)
結核菌が脊椎に感染して起こる病気です。結核は初め肺に感染しますが、その後血液やリンパに乗って脊椎に移動し病巣を形成します。結核そのものの症状に加え、腰や背中の痛みが生じます。進行すると脊椎がもろくなり破壊され、背骨が曲がったり身長が低くなったりします。
背中が痛いときに行う検査
尿検査
泌尿器系の疾患を疑う場合に必須の検査です。尿中に白血球や赤血球が見られる場合、尿管結石や腎盂腎炎などの可能性が高くなります。
採血
血液検査では、消化器、泌尿器、血管系の疾患で異常値が出る場合があります。前立腺がんが疑われる場合はPSA(前立腺特異抗原)検査、膵炎が疑われる場合はアミラーゼなどの酵素の上昇を調べます。
超音波検査
体に負担が少なく安全な検査で、多くの情報が得られます。腎臓、尿管、膵臓、前立腺などの疾患について、詳細な情報が得られます。
レントゲン検査
短時間で撮影でき、被曝量も比較的少ない安全な検査です。特に尿管結石の診断に有効です。異常が見られた場合は、CT検査などの追加検査を行うこともあります。
CT検査
尿管結石の大きさや位置、水腎症による尿管や腎盂の状態、大動脈径、前立腺がんの骨転移の有無、膵臓や肺の状態など、様々な情報を得ることができます。
発熱を伴う背中の痛みがあるときの対処法
発熱と背中の痛みが続いている場合は自己判断せず、速やかに医療機関を受診してください。化膿性脊椎炎や脊椎カリエスなど、背骨が破壊される病気、あるいは肝炎や腎盂腎炎などは放置すると日常生活に大きな支障をきたしたり、手術が必要になったりすることがあります。
背中の痛みは何科を受診すればいい?
背中の痛みの原因は多岐にわたるため、まずは内科を受診することをおすすめします。内科では問診や基本的な検査により、内臓疾患や感染症の可能性を調べられます。
症状に応じて、整形外科や泌尿器科などへの受診が必要になる場合もあります。当院は内科と整形外科に対応しており、患者様の症状を総合的に判断して適切な診断と治療を提供いたします。必要に応じて専門医療機関へのご紹介も行いますので、まずはお気軽にご相談ください。
